外観
中野駅の北口の飲み屋街を抜けると早稲田通りに出ます。早稲田通りを越えて通り沿いを東中野方面に少し進むと、あまり目立たない小ぢんまりした洋食屋さんが。目立たなさすぎて気付かずスルーしてしまいそうでした(笑)
暖簾や看板は無く、店名もよくわからないが、入口の上に「寿々秀」という文字が。調べてみると「すずひで」と読むそうな。
平日のお昼時、本日はこちらでランチにしようかと思います。
内観
店内はテーブル席のみで、5テーブルあります。客層は30代〜50代くらいのスーツ姿のサラリーマン男性がほとんど。
お年を召されたご夫婦っぽい人が店を切り盛りしており、キッチンは旦那さん、接客は奥さんだと思わしき人が担当。
卓上の調味料達。写真右から塩・七味唐辛子・醤油・ゴマ油の容器に入った中濃ソース・海外のソースっぽいやつ。
英語表記で得体の知れない調味料は外国のウスターソースみたいです。
裏側を見ると、イギリスのウスター市で生まれた本場のウスターソースという表記が。
調べてみると、このリーペリンウスターソースは世界初のソースメーカーであるリーペリン社のウスターソースみたいです。イギリスではトップシェア、英国王室御用達という歴史と伝統のある元祖ウスターソースだそうな。
ちょっと気になったんで味見してみました。ウスターソース特有のシャバシャバ具合。お酢のような酸味が凄く効いていてスッキリ感があるものの、コク深くて味は濃厚でパンチが効いている。日本のウスターソースとはまた違った独特なソースです。
メニュー
こちらは入口横のガラスに貼ってあったメニュー。暖簾や看板がないんで、この店頭メニューが無ければ飲食店だと気付かないでしょう(笑)
その下にある小さめのホワイトボードには日替わりランチメニューを地味にアピール。
それなりにお客さん入ってるし、そこまでアピールしなくても固定客が入るのでしょうか。
席に着くと奥様がお茶とメニュー表を持ってきてくれました。
チーズハンバーグが800円、本日のランチが700円、それ以外の定食はALL1000円。シンプルでわかりやすい。
筆者はポークソテー(1000円)を注文。※価格は全て税込み
壁には店頭メニューと同じ写真付きのメニューが。写真付きだと非常にわかりやすい。写真のカツがめちゃくちゃ分厚いですね。
実食
注文してから10分程でポークソテー到着。
見た目からしてなかなかのボリューム。大皿にはポークソテー・千切りキャベツ・ポテトサラダ、小鉢にはひじき・漬物。そして大盛のご飯と味噌汁。
焼肉のタレの様な容器に入っているのは千切りキャベツのドレッシング。中濃ソースといい、ドレッシングといい、使用済みの容器を再利用するというエコっぷりww
濃厚そうなデミグラスソースがたっぷりかかったポークソテー。食欲を駆り立ててきます。
肉の厚みは約1cm程度といったところでしょうか。食べてみるとストレスなく噛み切れるほどのやわらかさ。噛むと豚肉の脂が出てきますが、この脂がコッテリしてなくて上質。肉自体にはよく塩コショウが効いていて味がしっかりしています。ドロッとしたデミグラスソースはコクがあって濃厚ながらクドくない上品さがあり。
なかなか上質かつ上品な味でめちゃくちゃ美味しい。
しっかりデミグラスソースを絡めてご飯の上に。ポークソテーとご飯を一緒にパクリ。ご飯と合わないわけがない!美味い!
お肉を食べて進めると下からさらにお肉が出現。なんと!まさかの二段構造!
これは嬉しい驚き。テンション上がってしまいました。
上段のお肉を食べ終わるとさらにもう一段、下段のお肉が姿を現しました。
食べ終わったと思ったら、思いもよらぬおかわりがあったという嬉しい気分になります。腹ペコ男子にとっては非常にありがたい。
付け合せの千切りキャベツとポテトサラダ。けっこう量があります。
ポテサラですが、じゃがいもは細かく潰されていて、やわらかくねっとりした食感。他にはきゅうり・にんじん・オニオンスライスが入っていてシャキシャキ。マヨネーズのコクもしっかりあり。昔ながらのポテサラって感じです。
千切りキャベツにはにんじんドレッシング?のようなドレッシングをかけていただきます。シャキシャキながらやわらかい千切りキャベツ。ドレッシングはドロっとしていてキャベツによく絡む。濃厚ながら後味スッキリであっさりめ。
小鉢のひじきと漬物。
ひじきは油揚げとにんじんも入っています。あっさりとした優しい味わいの出汁で炊いており、特に油揚げは出汁をよく吸っているため、食べると出汁が染み出します。ひじきはしんなりしすぎず、食感がしっかり残っています。
漬物は浅漬けで、具材はきゅうりと大根。パリッと・ポリっとした歯応えがしっかりあり、さっぱりしています。ゴマ油が少しかかっているのか、ほんのりゴマ油の風味を感じます。
ご飯はお茶碗にたっぷり入っていてなかなかの量。ふっくらと炊きあがっており、瑞々しさもあって美味しいです。
味噌汁はわかめ・玉ねぎ・豆腐が入っています。塩分は控えめながらも、しっかりと出汁が出ていて優しい味わい。
まとめ
中野駅北口、早稲田通り沿いにある暖簾や看板のない知る人ぞ知る洋食屋「寿々秀(すずひで)」。
JR中央線・東京メトロ東西線の中野駅北口から徒歩約8分程。
店内はテーブル席のみで5テーブルあります。客層は30代〜50代くらいのスーツ姿のサラリーマン男性がほとんど。
日替わりランチとチーズハンバーグ定食以外はALL1000円というシンプルでわかりやすい価格帯。
今回いただいたポークソテー(1000円)は、大皿にポークソテー・千切りキャベツ・ポテトサラダ、小鉢にはひじき・漬物。そして大盛のご飯と味噌汁が付いたボリュームたっぷりの定食。ポークソテーはまさかの二段構造でお肉をガッツリいただけます。
お肉はストレスなく噛み切れるやわらかさ。豚肉の脂がコッテリしてなくて上質。肉自体に塩コショウが効いていて味がしっかりしています。ドロッとしたデミグラスソースはコクがあって濃厚ながらもクドくない。上質かつ上品な味でめちゃくちゃ美味しい。
さらにポテサラや小鉢など、メインのポークソテー以外の料理も全て美味しい。1000円という価格でガッツリとボリュームもありながらも料理が美味しい、コスパに優れた洋食屋さんでした。
店舗情報・外部リンク
店舗情報
寿々秀(すずひで)
TEL:03-3386-2853
住所:東京都中野区新井1-6-5 寿々秀1F
アクセス:JR中央線・東京メトロ東西線 中野駅から徒歩8分
営業時間
[月~土]11:30~14:00
定休日:日曜日
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